今日の備忘録

年末の総括、整理、言いあぐねたもの

https://mobile.twitter.com/emigrl/status/813961987533074432
自己弁護よし。でも目良さんとかなら、うん、あの少女像おかしいよね、それはその通り、でも売春婦だから何もしてもいいわけではないし、奴隷みたいに酷使していいわけじゃねえぞ、馬鹿野郎、とはならないの?。とりあえず自分の縄張りで勝手なこと言い出す奴来たら全否定前提で殴りあう、そんな党派的で正義上等なマチスモが、アメリカ的普遍に感染適応していく日本人的身振りといった(目良氏の場合白人マチスモに感染する適応という)感じで、両者(目良、コヤマ)、似た者同士といった感じなんだな(前に書いた)。とりあえず踏んでるものは二の次という。売春婦だから構わないという側は労働者の尊厳を踏んでるし、少女像守れって側は日本から帰国する韓国の渡航セックスワーカーの安全安心踏んでるよね(ただでさえ危険な営業してるようなのに)。で、悪いのは目良とかネトウヨなんだもん、てへ、というのはどうなんだろう。渡航する性労働者の安全安心な労働をと、歴史的に、尊厳を無視した性労働の搾取なり、性暴力があったことを記憶しようは両立するとは思うけど、あの少女像から「渡航する性労働者の安全安心な労働を」を読み取れる人はなかなかいないと思う。

http://birthofblues.livedoor.biz/archives/51644092.html
結局、オチとして私は「メディアの違いを理解」した観客でありませんでした、という。でそれを敷衍するソースが最初に慰安婦扇動とdisった製作委員会、朝日新聞からのコラムという。プロレスとして少々は収まりの悪い興行でございました。それを他所に世間では、この後の、仁義なき戦いの時代や、ブララグのレヴィ=すずさんと観客が胸を熱くし(私的にはロベルタ、隻腕になるし)、このコメント欄では原作原理主義者ネトウヨさんが取り残されるのが少し不憫であったので御座います(管理人も原作派のようです)。プロレスをそれと認識して観戦されてないお客様もおられますので、この種のコンテンツの送り手も弛まぬ精進が求められるのだと感じいった次第です。
ちなみに
https://togetter.com/li/1056230
https://togetter.com/li/1056230

https://mobile.twitter.com/emigrl/status/814565366554771456
対して
https://mobile.twitter.com/IrrTenko/status/814263504819482624
https://mobile.twitter.com/IrrTenko/status/814265517653434368
やり過ぎではないと判断できる審級の妥当性、正当性、それをマイノリティは非対称の御名のもとにそこに立てると言えた。それは自明でなくなりつつあるのではないか。コヤマ氏の話は制度内に是正措置もあるということだが、彼らはあらゆる反差別の措置をやめさせたいと見なして切り捨てると、見誤う気がする。

http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20161228/1482935036
いや、多分ね、ここで舞台にあげるべきはルーズベルトだと思う。そのうえで叩く。それが読みたい。

霊感としてなんだが、社会を所有する、そこに法的措置を課す国家の所有者、主権者と自認して当事を自認できるようなマジョリティなんかいなくなったんだよ、マイノリティが何か償ってもらうそんな責任を持つ当事者として何か多数らしい属性の市民に自覚持ってもらおうとしたってそれは見当違いになったんだ。そこにいるのは数が多いだけのエスニックグループになったんだと思う。社会を操作する側とそれに左右される側みたいな非対称が数だけで生じてるてのはもう幻想で、数の大小の違いだけの社会から左右される集団しかいないんだよ。社会から奪われているという人々しかいないんだ。そりゃ社会を実際に運営している人たちはいるだろう。しかし彼らはシステムに基づいてプロトコルを実行しているだけだ。そして遍く我々は疎外なり収奪されているという認識で暮らすんだ。グローバリズムとそこから由来する多文化の現実と民主主義を執行する官僚制からくる再帰的な帰結なんだろうけど、そこでマイノリティならではできることは、エスニックグループの先輩ならではの、社会の外側で生きてる認知での尊厳の持ち方の作法だとか、社会へどう自分たちの意見を伝えたらいいかの工夫を公共財化したりしてみることあたりかもしれない。多分マジョリティてのは再帰的に構成なり構築されるものになったんだ。参加して結果として現出される程度のものだ。それって民主主義の仕組みとしか言えない形なんだけど、私たちの社会が民主主義よりももう大きくはないってことなのかもしれないな。

http://satophone.wpblog.jp/?p=4766
http://satophone.wpblog.jp/?p=4776
軍の関与のもと、書類チェックフリーで朝鮮から任意に慰安婦を調達できたと立証していく試みだと思うが、まだ弱い。金田さんとこの色々書類がないと渡航できずみたいな前提辺りを掘り崩したいんだろうが、騙された本人と業者さえいればよいと納得させるには地域や家族がどうスルーしたんというところの納得はまだ。まあ、金田さんとこの警察署長の書類が必要という根拠もよう分からんし、その辺りはこういう立場違うブログそれぞれ掘り下げていってほしい。
ただ、軍の直接の関与による徴集てのが韓国社会の公式見解となってしまったからには、このブログの官斡旋、朝鮮の業者も介在する、による徴集なんてのはあちらからしたら、強制連行否定論だよ。hazamaさんと対して変わらない。それは藁人形だと言いたい人もいるだろうが、業者の認識はあっても関与の実態を解明しようという研究はなさそうだし、慰安所での強要と募集の形態を別の話と認識してる人をハンギョレなり韓国の新聞ではなかなか見かけない。韓国ではほとんど慰安所と募集を切り分けないのをよそに「強制連行」の救済を試みるのがこの種のブログ。
しかしこの種の詐欺なりの合意の非対称を立証し、誘拐等の不当な移送を立証して強制連行を救済しようとし、性暴力として定義しようとする試みは、性労働をとらえる視点がたいてい欠けているので、慰安所が非人間的だという認識を裏切って、逆にそこでの日本人等の娼婦の労働の搾取を追認してしまう。
騙されて連れて来られて客を取らされた。これはレイプだ。それはいい。でも売春婦だって規定を越えて客を取らされたら不法なんだよ。これを労働の話で法令違反の労務災害か障害(暴行)か悩んでたけど、刑法で争うならどっちかとらなきゃいけないのかもしれないけど、不当、不法を認識するのに二者択一する必要はないんだよ、レイプなんだ。すると募集での合意の非対称なりで性暴力に当てはめようとする試みはレイプの価値に軽重をつけようとすることになるんだ。少なくとも性労働者から同じレイプなのに性労働者をレイプすることは、そうでない者をレイプすることより罪が軽いのかと批判されるかもしれないという視点を欠いている。
それ以前に位置付けが不明というか、戦時の労務災害なりのレイプからのサバイバーをエンパワーメントしたり共感を示したりした人なんてあまり見かけない(日本人慰安婦への聞き取りをした人もいるし、いないわけではない)。
そして合意の非対称だって、あの総力戦のなかでそれが特別な不法、不当と見なす必然性も定かではない。例えば食うや食わずの百姓が徴兵されてせめて飯くらいは満足に食えるのかと思ったら、兵站の絶えた戦線で餓死したり、専門職として投資され大切に扱われるかと思った飛行機乗りが、特攻への操縦役として弾薬の部品として潰えたり、そもそも国際法上の自分の兵士としての権利など知らず、戦陣訓など詰め込まれて前線に送り込むことは、対称な説明と合意を受けてのことなのだろうか?人権侵害にしか思えない。
結局、性労働あるあるみたいな数ある業種のなかでなぜか優先的に法令遵守がとりわけ厳しく求められてあれかしみたいな、性労働へのスティグマと嫌悪を再生産する図式を踏襲してしまう。過去の被害を提起するのにそんな嫌悪まで再生産する必要はない。
研究者や活動家は自分の関心を持って特定の対象を記述、提起していけばいいのだけど、それをどう位置付けるのかの地図に突っ込み所なり不備があるとなかなか生産的であることは難しい。より包括的な視座、総力戦やら福祉国家(生と性への介入)を包含できるような、が提示されて欲しいと思う。